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2005年 09月 10日
サマータイムマシンブルース
久々に映画を観る。「サマータイムマシンブルース」

劇団「ヨーロッパ企画」の舞台作品を映画化したものであるが、舞台作品を私は観ていない。
タイムマシンがテーマになっているので、上映序盤はタイムマシンで行き来している「タイムトラベラー」が画面の見えないところでちょこちょこ動いているという伏線が張り巡らされる。中盤から終盤にかけて、だれがどうタイムトラベルしたから、序盤の物語が成り立っていたのか明らかにされていく寸法である。大した構成力だと思った。

キャストのセリフの一つ一つが面白い。というより脚本がかなり気を遣っている印象を受けた。
いつだったか、ヨーロッパ企画がショートストーリーを、京都をロケしながら一日で作品を作って公演してしまうという深夜のテレビ番組があった。そこで本作の脚本家でもある上田誠も出演していて、脚本を書くという作業のために一人思索をめぐらせていた。他の役者たちは買出しにいったりロケ地を掃除したりするが、時間が空いてしまい遊んでいる。上田が一人孤独な作業を続ける。メンバーは上田が脚本を書くとき泣いてしまうことがあるという。上田はそのことに対して、その事実を認め、「役者に本当にそのセリフを言わせてしまうのかと思うと申し訳なくて」泣いてしまうのだという。
という予備情報もあって、一つのシーンに4,5人揃って、どうとでもよいような小刻みなセリフを言って、会話するシーンがいくもあるのだが、それがランダムのようでありながら物語を先に進める力を持っているように感じた。

ヨーロッパ企画の舞台を批判する声もたまに聞く。舞台を観にいっていない私がどうこういうのも僭越なのだが、テレビ番組と今回の映画を含め、どのあたりが気に入らないのかなんとなくわかったような気がする。しかし、私は今回の映画を観て、彼らの舞台を観たいと思った。おそらく、私のような人間はたくさんいるハズだ。動機がなんであれ、ちょっとしたきっかけで劇場(映画にあらず)に足を運ぶ人が増えることは、演劇界においても喜ばしいことではないだろうか。そこで上演された作品を物足りなく感じた、もしくはもっと知りたいと思う人は、自分なりに身銭切りながら、観る目を養っていくだろう。演劇界を担う人材も登場するかもしれない。

あーあ、映画の感想じゃないな、こりゃ。

あと、どうでもいいけど、「夏の暗室」は私にはありえない。


by stoneroses8010 | 2005-09-10 18:05 | 映画


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