2007年 10月 01日

竹内さんのレクチャ mio

写真のクラスに竹内万里子さんがレクチャに来てくれた。テーマは、世界のフォトフェスティバルを中心とした現代の動向。
フランスのアルルでは、アルル国際フォトフェスティバルが毎年開かれている。気になってはいたけど、それがどんな状況なのか、いろいろレクチャしていただいた。
アルルの街全体を使って、様々な場所で展示が行なわれる。(歴史的建造物など)まあ、ここまでは、日本でもできそう(実は、日本で、町全体で画期的に動いているところは北海道東川ぐらいしかないと思うんだけど)なんだけど、展示だけでなく人の熱意がなんだか違う。まあ、いたるところから、ギャラリストやらキュレータが集まるので、当然写真を売り込みに来る人もいる。ついでにゲリラ的に展示を始める人もいる。さらに公式として黙認されている非公式な若手写真家の上映会もあったりする。見る人、つくる人が出会える場所なのだ。アルルには、国立の写真学校があって、一年だけでも聴講生として参加することが可能らしい。

中国の平遙国際写真フェスティバルでの話は面白かった。というよりも半分あきれた、主催者側に。まず、開催2日前でも展示がまったく出来ていない(これは奇跡的に間に合ったらしい)
そして、招待されたヨーロッパ側とアジア側のキュレータの扱いに差があったということ。さらに、当日になって、地元の政治家や財界の人間が現れ、我が物顔で、式典やらに現れ、現場側の人間そっちのけの話なんか。これらは、フランスのとある都市と姉妹都市の関係上、そこを盛り上げるためにどうしたらと仏に相談したところ、写真フェスが決まったという背景があるらしい。
これに関しては、もうこれ以上書きません。なんか書いてて腹立ってきた。

後は、散文的になるけど、
パリ写真月間が隔年であり、camera obscuraチェック要。
Hype Galleryのインターネットによる参加展示などなど。

写真家。
ライアン・マッギンレイ
ジェームス・ウェリング
リネク・ダイクストラ
クリスティナ・ガルシア・ロデロ

あら、結構メモしたのに、失念しているな。後で、またビデオ見返そう。
とりあえず、来年はアルル決定。

こういう写真フェスは、竹内さんは観光性があって、地域活性化につながっていると世界の実績を少し述べていたけど、日本では、まだ無理だろうなぁと思う。日本では、写真は撮っている人同士が、極端なところ、いい、悪いと言っているだけで、その他、大多数の人は、写真を「観る」という扱いにどう接していけばいいかわからない。まあ、いうなれば、作り手と受け手がいて、その繋ぎ手が不在の状態。じゃあ、写真評論家はどうなのかというと、おそらく、繋ぎ手ではないと思う。作り手がつくった者をコミュニケートできるような場所を与える、もしくはともにつくるという支援側にいるんじゃないかな、つまり、よりつくり手に近いところ。
とすると、繋ぎ手は、どうあればいいのかということになるが、これは海外の事例は、参照程度にとどめるほうがいいのではないかと思う。海外と日本の博物館や美術館の役割(ちょっと極端かな)が異なるように、日本では、教育、財源的支援、文化行政などが海外と異なることから、写真に対する意識も違う。だから、そういった土壌を踏まえた独自の繋ぎ手が必要になってくる。
いまさら、国立の写真学校つくって、教育機関を充実させて、さらに写真フェスやって、行政はそれに町全体で応援って望ましいとは思うけど、実現性は低い。そういった完全移入ではない繋ぎ手が必要。(しまった、そのあたり質問しておけばよかった)

その後、楽しく飲み。写真のクラスで可愛がってもらっている(というか、いぢめられている?)方が、10月中旬にギャラリーOPEN。行かねばね。

Mioの奨励賞展を観に行く。
それなりに高い賞もらっている人は、やはりクオリティ高いね。作品構成とか参考になった。入選系では、「ん?」と思うものもあった。そのあたりの差が激しい。このあたりは審査員の好みだけど。

あ、最近観た映画、「サッドヴァケイション」
これ、なかなか深い。人を許すというのは、ここまで深いのかと思う。
浅野忠信は、以前、青山真治と寺島進とともにテレビに出てて、2人は浅野が、素で演技していると言ってるけど、「演技していない」彼と「演技している」彼は全く違うと言っていた。映画を観て、それを思い出した。
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by stoneroses8010 | 2007-10-01 22:56 | photo


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