確証はない。それを信じるしかない。

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2007年 12月 14日

密度濃い半月

とにかく、密度が濃い半月だった。この半月はモノを見せるということを中心にし、その結果、自分が作り出してきたものの弱点が一気に露呈した。少しショックを受けた反面、前進を肌で感じた。

今月1日からそれは始まる。ニコンギャラリーであの敬愛する畠山直哉さんがポートフォリオを見てくれるというので、さっそく参加。写真のクラスメートも一人参加していた。畠山さんは、予想した以上に論理的で、かつ整然としており、その言葉運びに、よく陥りがちな感情的かつ抽象的表現は一切使わず、丁寧に一人一人の作品に指導していた。
私の場合も、いろいろ指導していただいた。その内容は、ここでは書かない。ただ、一言一句聞き逃さないためにICレコーダを忍ばせておいたので、その内容は自分のなかで明瞭にわかっている。
大きかったのは、自分が実際に撮る際に見ているイメージ(表象)と、紙に移行した表象との違い、それがどう移行していくのかを考える訓練が足りないということがわかったことだ。これは、偶然性をも加味した作品なら、どうかと思うが私の場合は、こういった訓練は必要不可欠だと思う。
あと、線の処理。概念としての直線というものは、この世に存在しない。だからこそ、表象上の線をどう受け入れ、どう拒絶していくのか。フォーマットを四角とするならば、それは必須の命題といえる。
因みに、畠山さんは、不遜かつ、もの言いが独善的な人に対しては、徹底的に掘り下げ論破していたところが爽快だった。なにかを伝える、それこそ、世の認識を変える大仕事をするならば、ビジュアルイメージであろうとなんであろうと言葉も使えて当然なのだな。それでかつ言葉を超えなければならない。
とにかく大きな大きな一日だった。

次の日、写真のクラスで飯沢さんが見てくれるというので、朝早めに行ったにも関わらず、昼前に見せることになった。画像(線)の処理、切り方がどうなんだということだった。昨日のことがなかったら、内容があまり明瞭でなかったため、消化できなかっただろうが、このとき、なにが欠けていたのかということが、パズルのピースが組み合わさるようにおぼろげに見えてきたようだった。
機材もそれ様に変える必要があるというのは、顔なじみの写真家の方から再三言われてきたけど、自分はそうじゃないだろと思って無視してきたが、そうでもなかったとわかり、さっそく午後から、シノゴの中古を探しにいき、情報収集。
もうかなりくたくただった。

月曜から、なじみの工房に支払いとこんなことありましたと談。ここなら現像、安くできるよ、ウチならこれくらいでやってやろうかとかいろいろ。ありがたい話です。さらに、通常のプリントで修正が効かないものはデジタル化して、すこし補正。これをどうするか。ラムダプリントをやったことがないので、テストプリントでそのシリーズは、ラムダに移行するかも。そんなことを試行錯誤しながら、週末、結婚した職場の気の許せる後輩を友人数人とお祝い。リラックスできたとき。お幸せに。

土曜は明日用のサムネイル程度の写真をつくり展示構成する。

日曜に写真のクラスに行って、午前中は、3月の展示のDM撮影と夜からパーティをするので、その買出し。文化祭前の準備を思いださせるこのワクワク感。ああたのしや。
展示についての最終調整。結果、点数少なめで行くことにした。確かに今回は、準備期間もさることながら、まだ自分で納得できない部分がコンセプトにも造形にも多少あったので、こんなものかと思ったり。ただ、量が増えれば質は必ず上がるものであるので、乞うご期待。いろいろやることも注文付けられた。あ~。
夜はパーティ。もうしゃべったし、聞いたし、久々に自分を解放気味にした。
そのほとんどが写真の話。作家としてのスタンス。つまり、つくり手として、観者にどうあったらよいのか。ストイックに作品を突き詰めるのか。それともまったくわからん人にもわからせるとてつもない努力が必要なのか。これは二者択一というのでなく、複合的問題でもあるし、この二つの道筋の立て方だけでもない。私は、つくり手と観る人のリテラシーの差(果たしてこれが正しいのかどうかわからんが)を埋め、享受層を増やす努力を作り手だけでなく、つなぎ手もしていかなくてはならないと思う。日本の写真表現って飯沢さんも行っていた世界的にかなり多様な国だと思う。(ただ、評価軸は相変わらず硬いが)たとえば、クラインのようなもの、アレブレボケもあれば、ベッヒャーやグルスキーを想起させるもの、ティルマンスに続くものもいれば、蜷川実花のような色彩で攻めるものもいる。それだけでなくいろいろ。だから、日本の写真家の写真集は本当に見ていて楽しい。だからこそ、その努力をしていかないと正直、もったいないのである。
ドクメンタの話、とある写真家の話。互いの作品の話。(ここで、あなたのコンセプトの立て方は、いつも感心すると評価され、ちょっとうれしくなる)
芸大出身のコは、芸術系ばっかり社会的視野がなかなか広がらない。だから、芸大出身であること、そうでないことは一長一短だといっていた。そういえば、井上雄彦さんも、マンガ描こうと思って、マンガ部に入ろうとしたけど、漫画ばっかりしかやらないので、これはダメだと思って、バスケはじめたというエピソードがあったな。やはり視野の広さは必要。それが遠回りだとしても。
写真家の先生は、複数のシリーズの同時進行はやったほうがいいと言う。なにが自分のアンテナに引っかかるかわからんし。それは同意だな。
思い返しても、いろいろ話したな。帰りにちょっと話しすぎて後悔したと友人に漏らしたくらいに。

そして、次の日は、シゴトをさっさとすませて、友人たちがグループ展をやっており、オープニングパーティに呼ばれていたので、それに向かう。40分ほど遅れたが、ギャラリー内はすごい人。一つ一つの作品を見るのもしんどい。基本的に売っていくこと、新人を紹介することというコンセプトがあるので、写真をあまり知らない人が見ても楽しめそうなものがならんでいるなって印象。
なぜか、私が大判に触手を伸ばしつつあることが、久々に会った友人にも筒抜けで、それらの話や、畠山さんの話など。
中抜けして、友人と3人で、食事。
以前の金村さんとの飲みに最後までついていったという友人は、私が抜けたあとさらに金村さんはすごいことになっていたらしい。(ここで書けないぐらいの暴露。痛快!)
バイテン使いの友人にいろいろ大判で話を聞く。もううなづかされる話ばかり。

で、翌日。意を決して、ヨドバシをちら見したあと、目星の店でシノゴを見せてもらう。中古で一ついいかもと思っていたものがあったが、店の人自らこれはやめときという。(なんで売っている?)
一式が必要だったので,ルーペやカットフォルダを安くしてもらっているようだが、新品の単価がいまいちわからないので、比較しようがない。よって、見積もりだけ書いてもらって、ヨドバシでいろいろ価格を聴取する。そこでは、大判に詳しい店員がいなかったので、あまり詳細な回答はもらえなかったけど、知りたかったことだけ把握する。やはり最初にいった店の値段は、中古品が混じっていたとしてもかなり安いとわかり、再度、その店へ向かう。少し待った後、レンズやカットフォルダを調整してもらって、使用法等いろいろ聞く。クイックロードの中古もあったので、負けてもらって買っておく。いい買い物をした。

その日以降は、整理しきれていないネガが山のようにあったので、その整理。
家のこともほったらかしだったので、その対応に終われる。配達記録で届いたものすら取りいけてないというありさま。
実家で少し栄養補給。
カットフォルダにフィルム装填し、週末は一ヶ月ぶりに撮りに行く予定を立てる。胸が躍る!
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by stoneroses8010 | 2007-12-14 23:00 | photo


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