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2008年 07月 11日

戻ってきました。

すっかりご無沙汰になってしまいました。
現実にやられっぱなしでしたが、黙ってやられ続けていたわけでもなく。

〇最近、なにが楽しいのかというと、初期段階の撮るというプロセス。
そのときの身体感覚、心理的状態にコトバにならないものがある。
夜中が多いのだけれど、なんというか、世界全体が暗室であって、そこで一人で恐れたり、高揚したり、疎外感があったり、驚嘆したり。
鈴木理策さんと大森克己さんが、7月から横浜のbankartで2ヶ月(だったっけ)ぐらいWSをやっているのだが、そこでも撮ったときの自分の状態から創るプロセスを見て行くらしい。鈴木さんは特にシークエンス系だから、そこを重んじるのかも。行きたかった。
そんなことを思い出しながらも、毎週出かけている。

〇楢橋朝子さんのレクチャがあったので参加。
森山さんの私塾の出身らしく、初期はそれを感じさせるものがチラホラ。私塾のメンバには10分露光が必要なものを200~300枚つくって毎月合評に参加してた人がいたとか。
今からするとかなり熱かった時代だったんだな。
最も有名なのは、「half awake and half asleep」のシリーズ。ファインダー覗いて撮るというものでもないから、カメラ任せの偶然の産物が多い。でも、そういうときってセレクトの基準がすごく気になる。
それについては、「いいのかわるいのかわからなくなる思考停止になるものを選ぶ」とのこと。「思考停止」というコトバがいい。
基本的にカメラは撮ってしまおうとするものと写っているものは違う。人間の目とカメラの目は異なる。表象として固定されたイメージと自分の中で(記憶として)、流動的なイメージについて、どう折り合いをつけて、作品とするのか。

楢橋さんは、よく他の写真家がやるような「先生」や頼まれて撮るということをあまりしないかなり純な「写真家」で、写真を売るということがほぼ絶望的な日本で生き残っている数少ない方。

友人と写真との距離感について、話したことがあるのだが、ようはどうビジョンをもっているのかが気になる。楢橋さんのような「写真家」で食っていける人は、プリントの売れない日本じゃ、そうそうなれるもんでもない。作家志望の友人を見るたびに思う。そして、自分はどうしたいのかと。

〇知り合いが某フォトフェスでグランプリをとり、写真集を今度出すとのこと。すげえ。
彼と話する機会があって、彼の並々ならぬ覚悟みたいなものを聞く。

〇以前は、ブックにしなきゃとずっと思っていたが、いま、遅々としながらも着実に一枚一枚をセレクトして、ストックしている。それを見るたびに、なにやら自分を再確認する。
このときの身体感覚。自分が何に惹かれているのか。そして、どう世界が見えているのか。
プリントは、スキャン⇒出力でやっているが、色に迷う時が多いので、暗室でカラープリントしてから考えるときもある。
Epsonのpx-5600はスゴイな。買って良かった。アンダーの出方が、今まで使ってた4000pxと違う。

〇映画。
「アフタースクール」
内田けんじ監督だがら観た。前作の運命じゃない人の構成が抜群で、それを期待して。そして期待通りだった。
You tubeで最近「水曜どうでしょう」ばかり見ていたので、大泉洋も気になっていた。
(これがブログ更新を止めたひとつでもある)
「ぐるりのこと。」
世がどう移り変わろうと、いっしょにいるということの幸福。
リリー・フランキーが演じるカナオには、なにかこう「基準」があるように思う。周りがどうあろうと、自分がこうと感じれば、ブレないなにかが。
「マジックアワー」
テレビ的。佐藤浩市が目立った。一歩外に出たら、内容忘れるぐらいエンタメ系。

〇gallery kaiでやっていたシュヴァーブ・トムの写真展がよかった。
デジカメでとった「ぐるり」(まわり)をつなぎ、単なるパノラマで終わらない世界。どこか歪んでいて、モノの比率も違っているけど、正確に世界が成り立っている。
そこが農地であったり、風呂場であったり身近で暖かみあるモチーフが俯瞰的な冷めた目線とギャップになっていた。
ギャラリーオーナの話によると出力でやっているが、そこらのインクジェット機とは少し違うとのこと。(どんなのだ)紙は和紙を使っていた。木製フレームアクリル張り。長方形。

〇シゴトのせいで、畠山さんに写真を見せにいけなかった。あーあ。友人は竹内さんの東京での合評に参加したそうだ。彼は、竹内さんのズバリ言うわよ的評価がツボらしく、前回「ビジョンがない」とバッサリにもかかわらず、また見せに行ったそうだ。その後会ってないから、どうなったのか知りたい。
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by stoneroses8010 | 2008-07-11 01:53 | arts全般